ノーベル賞発表間近!農業分野でもノーベル賞受賞者がいた!

Nobel Prize medal inscribed to F. G. Banting
by Thomas Fisher Rare Book Library

ノーベル賞の発表時期が迫ってきた。今年のノーベル賞は、6日の医学生理学賞を皮切りに、7日に物理学賞、8日に化学賞、10日に平和賞、13日に経済学賞が発表される。毎年、村上春樹が受賞するのかが話題になる文学賞の日程はまだ決まっていないようだが、どのような功績に賞が贈られるのか気になるところだ。

農業分野でも過去にノーベル賞 受賞者がいる。アメリカの農業学者ノーマン・ボーローグ博士(Norman Ernest Borlaug)だ。世界の食糧不足の改善に尽くしたとして、1970年にノーベル平和賞を受賞している。
2012 Borlaug Dialogue
2012 Borlaug Dialogue / Microlinks

彼は1960年代に小麦等の高収量品種を中心とした新しい農業技術を開発し穀物の大幅な増産、緑の革命を指導した。

緑の革命(Green Revolution)とは、1940年代から1960年代にかけて、高収量品種の導入や化学肥料などにより穀物の生産性が向上し、穀物の大量増産を実現させた動きだ。その成果はメキシコで通常の3倍もの収量を達成したといわれている。緑の革命によって1960年代中ごろまでは危惧されていたアジアの食糧危機は回避されただけでなく、食糧の安全保障や価格高騰を防ぐなどの効果もあった。

Jeannie Borlaug in Islamabad
Jeannie Borlaug in Islamabad / U.S. Embassy Pakistan

一方で、緑の革命による弊害もある。例えば土壌汚染。化学肥料を大量に使用したことで一時的に収量は増えたが、畑や周辺環境が悪化した事例もある。また農薬の使用が生物多様性の観点から問題視される場合もあり、持続可能性を問われるなど批判があることは確かだ。ただ、緑の革命で食糧が枯渇する最悪の事態を免れた事実は変わらない。問われているのは、これからの対応だろう。

Croissant Recycling
Croissant Recycling / greckor

もしかしたら、もう一度“緑の革命”を起こす時期にきているのかもしれない。人口増加で食糧危機が懸念された1960年代とは状況は変わっている。特に日本では、これから人口は減り続ける。国によっても状況は違うと思うが、時代背景や環境に配慮した農業手法こそ、次の緑の革命になりえるだろう。
食糧の安定的な確保と持続可能な農業、このスタイルが確立された時にはノーマン・ボーローグに次ぐ農業分野でのノーベル賞 受賞者が誕生するかもしれない。

きむらゆうきち

参考文献:Wikipedia

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