不揃いなニンジンたちを撮る

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写真に撮られているのはスーパーに並んでいるようなきれいな野菜ではない。だが、よく見ると形が悪い野菜にも魅力がある。そもそも何で一般的に流通している野菜はまっすぐで整っているのか?

イギリスの写真家Tim Smythが撮っているのは、不揃いで不恰好なニンジンたち。曲がってたり、裂けてたり、ねじれてたり、それぞれ表情が違う。農産物を生産していれば当然のように出てしまうのだが、スーパーなどの店頭に並ぶことはない。

面白いのは、撮影されたニンジンたちはレストラン、スーパーマーケット、カフェで廃棄されていたもの。写真家自らが夜な夜な拾ってきたものを撮影したそうだ。納品されたはいいものの、使いものにならずに捨てられてしまったのだろう。

このニンジンたちはホームーページ(http://www.timsmyth.co.uk/portfolio/defective-carrots/)と写真集で見られるようになっている。

Defective-Carrots-cover

“なぜ形が悪いニンジンではいけないのだろうか?”Tim Smythは、一般市場に流通している野菜の基準に疑問を抱いている。「結局、おいしく食べられれば、それでいいんじゃない?」。実際、この不揃いなニンジンたちも撮影後においしくいただいたそうだ。

農産物を生産している過程で当たり前のようにでてしまう不揃いで規格外の野菜たち。だが、現状の流通基準ではめったに受け入れられない。加工商品の原料や飼料など使い道はあるが、まだまだ捨てているのが現状だろう。
“不揃いな野菜でも、おいしければいい”そんな当たり前ともいえる疑問を表現する写真家の視点にハッとさせられた。

きむらゆうきち

photo by http://modernfarmer.com/2014/06/defective-carrots-q-photographer-tim-smyth/

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