“自然農法”を知るための5冊

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有機農法、パーマカルチャー、炭素循環農法など農業にも様々なやり方がある。その中でも“自然農法(自然農)”は、もっとも原始的な農法といってもいいのではないか。ここいでいう原始的とは、古くて遅れているという意味ではない。むしろ、自然農法は、モノが過剰になりすぎた現代において、無駄のない農法であり、循環を基本にした取り組みは先進的ともいえる。

そもそも自然農法とは、不耕起(耕さない)、不除草(除草しない)、不施肥(肥料を与えない)、無農薬(農薬を使用しない)を特徴とする農法だ。もちろん農薬や除草剤は使わない。実践者によっては、適度に除草したり、米ぬかや油粕を肥料として使っている人もいるが、基本はほぼ同じだ。

今回は、自然農法を知る・実践するきっかけとなる本を紹介したい。

 

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「自然農法 わら一本の革命」は、自然農法の提唱者の1人、福岡正信が1975年9月に刊行した。現在は新装版で販売されている。“何もやらない農業を目指す”という言葉通り、耕さず、草もとらず、肥料もやらなり農法について解説されている。自身が自然農に着目した経緯から、自然農法の基本的な考え方、具体的な作業まで分かる。哲学的な深みのなる1冊でもある。

 

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現在も三重県と奈良県の県境にある棚田で赤目自然農塾を開催している川口由一 氏が1990年に出版した著書。赤目塾は、1991年から開催されており、全国各地で自然農法を実践している人の中でも、この塾で学んだ経験がある人は多い。自然に沿い従い、動植物と調和することの尊さに気づかせてくれる1冊だ。

 

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川口由一との出会いとともに自然農を実践し始めた著者による、実際の栽培方法に特化した本。イラストで書かれた作業内容と、丁寧な文章で自然農をはじめる人にもわかりやすい。

 

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2007 年より安曇野にて無農薬栽培・菜園教室を開設している竹内孝功さんの著書。家庭菜園や貸農園にも応用できる具体的な内容で、土作りから収穫まで学べる。除草や施肥など、どうしてその作業をやるのか、理由が書かれていて、読んでいても素直に納得できる。自然農でも考え方に偏りすぎずに、楽しむことを優先にしている雰囲気が伝わってくる。

 

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川口さん関連の本が多くなってしまうが、こちらもオススメだ。この本は川口由一さん と「スローイズビューティフル」などの著書がある文化人類学者、環境運動家 辻 信一さんが対談した内容。農業技術よりも、自然農の考え方に焦点を当てられている。装丁もよく、値段も手頃なので手にとってもらいたい1冊だ。

今回紹介した5冊は、どれも内容が濃い。できれば1冊ずつ紹介したいくらい充実した内容のものばかりだ。様々な農法で育てられた野菜が流通する昨今。ひとつ、ひとつの農法を調べていくのは大変だが、興味を持った農法があれば、じっくりと調べてみて欲しい。

 きむらゆうきち

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