世界は自給化している!水耕栽培レンタル、オランダでは家庭菜園が普及

Planties and a Rainbow 2 by methTICALman

食料の自給化が進んでいる。オランダでは家庭菜園が盛んになり、日本でもダスキンが水耕栽培キットの貸し出しサービスを開始した。もしかしたら、この動きが新しい農業のスタイルになるかもしれない。

世界の自給事情を知る

昨年末に刊行された『シティーファーマー』は、世界のこれからの動向を描いているようで、久しぶりに刺激的だった。

Unknown

ソーシャル・イノベーション・マガジン『オルタナ』の書評で触れられているように「農を通じて自然の恵みを生活に取り入れることは、消費では得られない安心感をもたらす」。『シティーファーマー』を読むと経済危機を発端に国内自給率を劇的に高めたキューバをはじめ、世界各国で食料の自給化が進んでいる様子を知ることができる。その背景にあるのは経済的、また食料の安全に対する“安心感”なのだろう。

[書評:シティ・ファーマー]都市農業に期待される多様な役割[alterna]

 

ダスキンが水耕栽培キットを貸し出し開始

DASKIN

モップなどの掃除用具レンタルで有名なダスキンが、土を使わず、栄養分を含んだ水だけで野菜を育てられる水耕栽培キットのレンタルサービス『水耕生活』を4月6日からスタートさせた。

『水耕生活』は、水耕栽培器本体をレンタルし、栽培キット(栽培スポンジ、種、液体肥料)を4週間ごとに届けるサービスで、定期的に栽培キットが届く。値段は4週間のレンタルで2,678円(税抜 2,480円)[ 4週間本体使用料1,620円(税抜 1,500円) + 栽培キット1,058円(税抜 980円) ]と手頃だ。

『水耕生活』(ダスキン)

オランダでは家庭菜園ブーム

日本でも家庭菜園が流行りだしている気配があるが、オランダでは本格的にブームになっているようだ。

オランダ、家庭菜園ブーム再来(Portfolio Bazaar)

この記事ではブームの背景を『昨今の食品スキャンダルや無農薬栽培への関心の高さがあると専門家は分析しているが、手作りものが流行ったりオランダ人が従来無頓着であったはずのグルメ嗜好が徐々に広がっていることも見逃せない。』 としている。

Hippy in the garden July 2007
Hippy in the garden July 2007 / hardworkinghippy

農業と食料自給

もしかしたら効率化して大量生産する工業的な農業と、自ら食料を確保する自給的な“農”の区別が世界的に進んでいるのかもしれない。以前、このサイトでも取り上げた中沢新一さんと佐倉教授の対談でもあったように消費者は“農”に回帰しているように思える。

農業は、このままでいいのか?中沢新一×佐倉朗夫『「農」と「農業」』(つちとて)

印象的なのは、消費者が能動的に食料を自給する手段を選んでいることだ。ダスキンの『水耕生活』のような企業主体の取り組みもあるが、オランダの家庭菜園や『シティーファーマー』で書かれていた自給する人々は、消費者が自ら自給を選んでいる。これから日本でも農業の二極化といえる状況が鮮明になるかもしれない。安値安定で大量生産の農産物と、野菜を自給して食べる生活スタイル、この2パターンがこれからの農業として定着する日も近そうだ。

きむらゆうきち

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