
毎年のように異常気象が続いている。農業は気候の変化が成果に反映されるだけに、天気に関する情報は聞き逃せない。今回は、ちょっと気が早いようだが夏の天気に関する情報を取り上げたい。まずは、昨年の夏の気象研究結果をみて、次に今年の長期予報を見ていきたい。
2014年夏の反省。去年は暑くなかった。
独立行政法人 農業環境技術研究所が3月31日に発表した研究資料によると、全国的にみても2014年はそれほど暑くなかったようだ。たしかに、2014年は体感している通り暑さはそれほどでもなかった。それよりも天候不順で日照不足になり、稲をはじめ不作になった作物も多かった。
2014 年は、夏季の高温化が顕著になった 1994 年以降の中では、高温出現が少ない方でした。2014年夏季の農業気象(高温に関する指標)
猛暑日と熱帯夜は増加傾向
去年の反省よりも気になったのが『猛暑日と熱帯夜の増加傾向』だ。
長期的な傾向としては、猛暑日と熱帯夜の記録日数は 36 年間で増加傾向にあり、猛暑日は 1994年 (特に西日本)、熱帯夜は 2010 年 (特に東日本) がそれぞれ最多となっています。2014年夏季の農業気象(高温に関する指標)
今年の夏は暑い!
2月25日に発表された暖候期予報によると今年の夏は暑くなりそうだ。
今年の夏はどうなる?! 暖候期予報
今年の夏は、特に関東から東海を中心に広い範囲で厳しい暑さが予想され、熱中症対策など暑さへの万全の備えが必要でしょう。(暖気予報)
いつも当たらない長期予報。今年の夏はエルニーニョ次第
長期予報は、途中で予報が変わったり、当たらないことが多い。今年の夏の予報も、まだ不確定のようだ。このサイトでは、昨年の夏と冬の長期予報と結果を動画で比較している。
天気ニュース -2015年夏の長期予報は当たるか
正直、今年の夏の天気はどうなるか分からない。しかし、長期的な高温傾向を考えると1994年や2010年のような猛暑になる可能性はある。長期予報を気にしつつ、異常気象にならないことを祈りたい。
きむらゆうきち