比較してみた!日本と海外の農地面積。これでも日本は大規模化を目指すか?!

2014 Farm Crawl by Phil Roeder

政府が推し進めているのは、農業の効率化であり、遊休農地を有効利 用する計画だ。これから日本の農業が目指すのは大規模集約だ!と言わんばかりに、農地をまとめあげて効率を上げて利益を得ようとしている。

大規模化と聞くと、地平線まで続く広大な農地を大型トラクターで耕しているイメージがある。ただ、日本は国土が狭い。さらに起伏が激しい。そんな日本で大規模集約型の農業ができるのだろうか?そもそも大規 模って、どのくらいの広さを指すのだろうか?

今回は、日本・アメリカ・フランス・イギリス・オーストラリアの農地面積を比較して、農業の大規模化について考えてみた。
The Farm on HillThe Farm on Hill / Lincolnian (Brian)

農地面積の比較

農地面積比較

この表を見ると、日本の農地面積がいかに小さいかが分かる。アメリカの75分の1、オーストラリアの1309分の1しかない。日本では大規模農業のイメージがある北海道でも1農家あたりの平均農地面積は22.3haだ。これでもアメリカの2分の1程度になってしまう。(※参考:北海道農業の概要

日本は国土に占める農地の割合も他国と比べるとかなり低い。一番多いイギリスでは71%。アメリカでも41%が農地として利用されている。この数値から考えると、そもそも日本には農地として利用できる土地が少ないのがよく分かる。

日本で国土に占める割合が多いのが森林だ。よく3分の2が森林だという文句を聞くが、実に66%を占めている。(http://www.shinrin-ringyou.com/forest_japan/menseki_japan.php)イギリスやフランス、オーストラリアに行くと、日本の森林並に農地が広がっているとイメージすると分かりやすいだろう

 

日本型大規模農業!これからは農地集約+効率化
農地面積や国土における農地の割合を比較すると、日本は大規模農業に向いていないように思える。元々、日本には大規模農業を行う資質が備わっていないのではないかと思えるほどだ。

だが、違う見方も出来る。平均経営面積に関してだ。この数値は1農家あたりが営農に利用する面積なので、個々の農家が管理する範囲が広くなれば増えていく。たとえば、農業をやめる人から農地を引き継いでまとめて管理する農家(農業法人)が現れれば1農家あたりの経営面積は多くなる。海外のような広大な農地を管理する大規模農業とはイメージが異なるかもしれないが、農業従事者の高齢化や遊休農地が増えている現状を考えると有効な手段になりそうだ。

農業の大規模化のイメージを払拭しなくてはいけない。日本では海外のように地平線まで続く畑で、超大型トラクターを使って営農するのは無理な話だ。だからこそ、今ある資源を活かす必要がある。他国と比べて大規模化を目指すのではなく、日本には日本に合った農業を創る必要があるのではないだろうか。

きむらゆうきち

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