農業の魅力を考える③ 農家は“命”を扱う仕事だ!

なんか神秘的に撮れた。普通の木なんだけど。 #木 by naitwo2

農業は常に“命”を身近に感じる仕事だ。植物の生命、虫や鳥などの自然環境、また人間の源とも言える“食”を扱う職業でもある。今回のテーマは“命”。その神秘的にして、重要な役割を担う農家の魅力を説明したい。

Many Species. One Planet. One Future
Many Species. One Planet. One Future / NJ..

植物の生命と向き合う

農業は常に植物と接している職業だ。種を撒き、水をくれ、定植して収穫する。人間が作業しなければ植物は育たないが、どちらかといえば植物が育っていく姿を見守っている感覚に近い。人間が出来ることは限られているのだ。

植物は神秘的である。理屈を超えた感動がある。ゴマのように小さかった塊(種)が青々とした野菜になる一連の過程に寄り添っていると、人間が考える範囲を超えた力があるような神秘的な気持ちになるだろう。

農業をやっていると植物の生命力に驚かさせれることが多々ある。台風で倒れたトウモロコシの苗が起き上がる様子を目の当たりにすると、何とたくましいのだろうと思ってしまう。植物の力強さに圧倒される。

Reflecting on the Black River
Reflecting on the Black River / JoelDeluxe

生物多様性に寄り添う

“生物多様性”という言葉を聞いたことがあるかもしれない。生物多様性とは、多様な生物が存在していることを指す。田んぼにはバッタがいたりトンボが飛んでいたり、水の中にはミミズやゲンゴロウがいる風景だ。

植物が育つのは人間や植物自身の力だけではない。周りの環境があり条件が整うからこそ植物は育つのだ。植物工場のように人工的に生育条件を整える方法もあるが、多くの農業は畑や田んぼを取り巻く環境が対象になる。自然の循環の中にあってこそ植物は育つ。

これからの農業は生物多様性の観点から考えても、環境に配慮した生産が求められる。農薬や化学肥料が問題視されるのは、食の安全だけでなく、生物多様性の観点からの影響が大きい。農業を営めるのは多くの“命”と共にあるからだ。農家は人間の力を過大評価せずに、自然環境に対して謙虚な気持ちでありたい。それは農家も生物多様性の一部だという意味でもある。

tea plantation, yunnan
tea plantation, yunnan / preetamrai

“食”をつくる

農業は食べ物をつくる仕事でもある。人間の命の源でもある“食”に関わる職業。その責任ややりがいは大きい。食糧自給率やTPPの問題が話題になるのも、産業という経済的な理由だけでなく、食に関係があるからだろう。農業の発展は国力を強化し、農業の衰退は国力の衰えてとも繋がっていく。歴史的にみても農業が担っている役割は大きい。

Sunset
Sunset / snowpeak

農業は植物や自然環境に左右される仕事だ。人間が植物を完全にコントロールすることは出来ない。天気が悪ければ不作になるし、害虫や動物の被害に遭うこともある。農業に関して考えると人間が出来ることは本当に微々たるものだ。
だが、農業は全てが人間の思う通りにならないからこそ面白いのかもしれない。また、植物や生物の命、また人間の命の源に常に関わっている充実感は他の産業にはないだろう。常に“命”と向き合う仕事、それが農業なのだ。

きむらゆうきち

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